自己紹介
北欧式整理収納ailifeのあいりと申します。私は名古屋市出身で、20代は看護師として働いていました。結婚・出産・転勤を経て、松本市に5年間暮らし、現在は飯田市に移り住んで7年目になります。
ワンオペだったわたしは、復職への不安が強くて、その不安を軽減するために「まず家を整えよう!」と独学で片づけを始めました。どんどん知識と技術を磨き、片付けが好きに♡そんなある時、看護師の友人から「片づけの相談」を受けました。「暮らしの土台を整える」ことができたら、心のゆとりに繋がって、そのゆとりが患者さんへの看護にもつながっていくんだ!と確信したとき、暮らしの土台を整えるお手伝いがしたいと、思いました。
自分らしい働き方、今までの取り戻したい時間を大事にしたい、そのためにどうしたらいいか?考えた結果、起業という道に進むことを決意。起業して3年目の今は、「空間・心・時間」を整えるサポートをさせていただいています。
看護師時代の葛藤
看護師時代の私は、「こんな自分ダメだ」とよく自分に「×」つけていました。それは、過去に言われた言葉の影響も大きかったんですよね。学生の頃、友達に「何を話しているかわからないから話さなくていい」と言われたことがずっと心に残っていて、人前で話すのが苦手になったり。
また、本来大事にすべき「寄り添う看護」ではなく、ただ「作業としてこなすだけ」の自分に なっていたこともありました。そこには、先輩の目という恐怖の中で看護をしていた。21年間の人生を否定するような言葉(ここまで育ててくれた母に申し訳ない気持ちになった…)。人間関係の悪さで有名な病棟、環境って本当に大きいなと思います。どんな環境に身を置くか?年々、どんどんきつい自分になっていくのが分かりました。そんな自分がイヤで嫌いで、自分が怖かったです。そんな自分と再び向き合うのが怖くて、復職から逃げた…そんな自分もいるなと気づかされました。でも今では、その「逃げ」こそが自分を取り戻す大切な時間だったんだと思います。
片づけとの出会い
片づけとの出会いで、大切なことを学びました。それは「家が整っている=心が満たされる」わけではない、ということです。飯田に引っ越してから、好きなものに囲まれた空間をつくり、見た目には整っていました。けれども、なぜか心は満たされず、イライラ・なにかいつも急いでいて、、、その日その日をただ・・・過ごすだけ。必死に過ごすだけの毎日。子どもから「ママ怖い」と言われることがよくありました。片づけは、家族とのコミュニケーションが伴わなければ心地よい暮らしは生まれません。
親の想いだけで片づけを進めても、みんなが片づけらる環境ではなく、自分ひとりが頑張っているような感じ。私は、きれいにすることをゴールにしていたため、散らかされるたびにイライラしていました。でも本当に大事したい暮らしは、「家族みんなが心地よい空間」です。
そのために「問いかけ」と「声かけ」が必須でした。でも、どうやって家族と関わればいいのかはわかりません。悩みの多くは対人関係であり、人との関りで大事なのは、自分の考え方や捉え方を変えること。まず、自分が変わることが大切だと気づかされました。そこからですね、自分と向き合いはじめたのは。3年前。そこからいろんな自分に出会いました。
片づけのステップと心の向き合い
片づけのステップって、実は「心と向き合うステップ」と同じなんですよね。キューブラロスの死の受容五段階があるように、自己受容するための段階があるんじゃないかと表にしたものがこちらです。
当時、暗いトンネルを彷徨っていたんです。なりたい自分や暮らしを手に入れるには、まず「ありのままの自分を良しとする、受け入れること」が大切で、自分を否定していると、「こんな自分はダメ!」とストップがかかって、片づけも進まなくなるんです。
例えば、思い出の品、頂きものを片づけるとき。「手放したらどうなるんだろう…」と不安になりますよね。それは、なぜか?思い出や人の想いが詰まっているからです。でも本当に大切なのは、「今、この暮らしと時間」。過去に縛られて今をモノで埋めるのは、ちょっと違うなって思ったんです。すると今度は迷いがやってきます。「進んでいいのかな…?」という気持ちと、「いや、進みたい!」という気持ち。その葛藤の中で、自分の気持ちに正直になって、一歩を踏み出していくんです。
ここで大事なのは、「感情を無視しない」ことでした。どんな感情があってOK!片づけのステップは、何か自分が挑戦するときにぶつかる心の壁と同じなんだと、私は感じています。
片づけで得られた変化
片づけを通して大きく変わったことの一つは、「自分はどうしたいのか?」と常に問いかけるクセがついたことです。「心地よい選択って何だろう?」「自分が喜ぶ選択って何だろう?」そう考えるようになり、自分の気持ちを大事にできるようになりました。
もう一つ大切なのは、自分への言葉です。これまで、自分にかけていた言葉はあまり優しいものではありませんでした。しかし、片づけのステップを通して、どんな自分も認められるようになり、自然と自分に優しい言葉をかけられるようになったのです。それは「どんな自分もよし」と思えるようになり、ありのままの自分を受け入れられたことを意味します。
そして、私の近くにいるのは自分自身。自分が自分を愛してあげること、優しい言葉をかけてあげることの大切さに気づきました。何度もセルフハグを繰り返すうちに、不思議と家族や周りの人にも、自然と温かい言葉をかけられるようになったのです。
あの頃、嫌いだった自分や、我慢し続けていた自分…。そんな過去の自分が、今ではとても愛おしく思えます。過去があったから、今の自分に出会えている。そのことに気づけたことが、片づけで得られた一番大きな変化だと感じています。
未来への想い
2025年は、家づくりのご相談・サポートにも力を入れています。家づくりに欠かせないのも、やはり家族の想いを聞くこと。そこを大事にしながら、一緒に形にしていけたらと考えています。想いや考えを引き出すきっかけになれば嬉しいです。収納アイディアや家づくり・生活動線で必要なポイントなどをシェアしていけたらと思います
そして、まだぼんやりとした思いではありますが──とにかく口に出してみようと。将来的には、増えている訪問看護や在宅ケアを支える、「暮らしやすい住環境づくり」にも取り組めたらと考えています。エンディングノートを活用して生前整理などなど・・・ぼんやり。
🕊️ヒュッゲを感じられる暮らし🕊️
北欧式のメソッドでは、無理なく心地よい空間を暮らしに取り入れることを大切にしています。捨てることよりも、「自分にとって大切なものを選び取る感性」を磨くこと。そして、日常の小さな幸せに気づけるようになること。これが北欧式の魅力です。心地よさやぬくもり、人とのつながり。そのすべてを “ヒュッゲ” と呼びます。ヒュッゲを感じられる暮らしは、特別なものではなく、すぐそばにたくさんある。でも、忙しさの中で見えていないだけなんです。私は、空間・心・時間のサポートを通して、その気づきを届けていきたい。看護師時代にはできなかった「寄り添うサポート」を、今は整理収納を通して届けています。これからも歩み続けますので、どうぞよろしくお願いいたします。